「待って、行かないで」 分かるよ、聞こえるんだ。 今君が、猛烈に私に会いたいって思ってることが。 もう来ないと思っていた病院。 六階までかけ上がって私はそこにいた あなたに声をかける。 「お待たせ……武田君」 そこには、死んだはずの武田君がいる。