そんなにこういう感情は
簡単には無くなってくれない。
でも、振り返ってみれば私は、
星哉を支えられてなかった。
一番辛いときに支えられてなかった。
全部、その間は美結がいた。
どれだけ好きかじゃなくて
どれだけ相手をわかってあげられるか。
そんな大事なことに、私は気付いてなかった。
「こんな私でごめん」
呟いても罵る言葉も、
ましてや、大丈夫という優しい声は戻ってこない。
「死ぬ」というのはそういうことなんだ。
愛しく思っても、
それを受け入れる人がこの世界にはいないということ。
ずっとずっと、私はあなたを嘘や見栄で
拒絶してたのに。
いまは、そんな風に無駄になった時間が
ほしくてほしくてたまらないよ。