+*優翔side*+
好きという気持ちは嘘をつかない。
嫌みに思えるほど、正直だ。
もう会わない。
そういったばかりなのに、
たかが一通のメールだけで
彼女をいとも簡単に、星哉は連れていってしまう。
ごめん、ちょっと戻る。
そうやって目的地に向かってがむしゃらに走って
もうすぐ終わってしまう恋に悶えて。
なんなんだろう。
俺のところに来ればいいのに。
こんなに助けても……いや、この先
どれだけ助けようとも彼女の気持ちは
揺らぐことはないだろう。
ねぇ、行かないで。
そうやって、振り回しもしないし
他の女と揉めることもないし
死ぬこともないよ?
なあ、こっち来いよ……