+*向日葵side*+
その後は、他愛のない話ばかりして
時間が過ぎていった。
……どうしよう。
「今からでいいから、星哉のところ行っておいで」
「で、でも……」
また、美結と星哉二人に会うのは嫌だ……
だって、今日はクリスマスでしょ?
……会ってるはずじゃん。
ポンっと頭の上には大きな手。
「大丈夫。栄夏が、捕まえてる」
「嘘……ほんとに?」
「ああ、だから星哉は今、一人」
だから、行っておいで。
そう優しく呟いた武田くん。
「ありがとう……」
ぽろっと涙が零れて私はバス停に向かって走り出した。
武田くんに、最大級の感謝をしながら。