待ち合わせ場所にゆっくりと足を進めながら
さっきの栄夏の慌て様を思い出していた。
……そんな慌てるくらいおかしな事を
私はした覚えがない。
いきなり、星哉の話題を出そうとしてはやめて
まるで、星哉の所に行かないように止めてる、
そんな感じ。
そんなこと、栄夏から言われなくても行かないよ。
あちらには私はもういらないんだし。
クリスマスなのに、気分が沈む……
こんなに会わなくなって
時間がたったのに、
何をするにも考えるにも
いつもいつも、同じ顔が浮かぶ。
……楽しめるかな、今日。
変な話じゃないといいんだけど。