「武田くん、ごめん今日は帰る」






優翔、出てこなかった。






私が下の名前で呼びたい人は、







一人だから。






なにかを話しかけてくる武田くんをおき、








私は一人で駆け出す。








また溢れてきた感情は吐露するにはまだ








ごっちゃごちゃ。








私の夏が、終わる。