星哉。 好き。 星哉……。 このまま、死んで逝ってしまうの? 隣に優翔がいるのに、想うのは言葉とは裏腹に、 星哉のことばかりだった。 優翔の横顔を見ないように、目を伏せる。 私は、卑怯だ。 なのに、一方で優翔と話していると星哉を見ている気がする。 ねぇ、星哉。 優翔に、私がついていってしまっても。 もうなんとも思わない? ほんとに……私なんかどうでもいい? ハッピーエンドを求めて私の頭の中は 逃走経路を探して回る。