「戯言言ってないで、私を見て」






「俺は、向日葵のことが好きだ」





そんなことくらい、分かってるくせに。



「二番目、いいんでしょ」





……何の話?







勝手な話をしないでくれ。






「向日葵に何をしてくれてるんだよ」





「向日葵向日葵ってさ、ちょっと黙って」




口が塞がれて、頬を撫でられる。




 
自分の頬が強張っていくのが分かった。





「おい!」


何で、こんな抵抗の出来ない体なんだよ。 



もう、いらねぇよ。




こんな体。 







「動けないっていいね、私の思うようにあなたに接することが出来る。星哉が、私のものになった」






「お前のものでも何でもないし、そんなのは本当の関係じゃねぇよ」





体で抵抗しても、感触のない体。




ほんと、恨めしい。


「でも、そういったって本当の愛情とかなんとかなんて向日葵とあんたの間にないじゃん。それに、私はそういうものが欲しい訳じゃない」

  




苦痛で顔が歪んだ。




「私は、あなたが欲しかっただけだから。別に恋愛関係がなくたっていい」



そういってまた、俺を抱き締めて、愛しそうににこちらを見る相手。