たまたま、俺はある迷信を思い出した。
9時の位置に来たときに何年先、私はどうしてますかと唱えて、3時の位置に来たときに9時の位置を見るというもの。
そしたら、9時の位置に自分の言った何年か先が映る。
くだらないけど、試したくなった。
一人で、試そうと思った。
9時の位置、俺は口を静かに動かした。
「俺は、三年後どうしてますか」
隣ではしゃぐ向日葵と、頂上を楽しんで。
3時の位置。
目を開いた先、さっきは家族連れが乗っていたところに俺がいた。
そこにいる人物を見て、この迷信が嘘でないことがわかった。
そこには、想像しえなかった未来があったから。