+*星哉side*+
「お待たせ!」
パタパタと走ってくる彼女は、また編み込みをしていた。
絶対に、これに時間をかけてる。
「遅い」
軽く頭を小突けば、本当に申し訳なさそうに上目遣いで謝られる。
「ごめん……なさい」
「いいっていいって」
まだ使いなれてない車イスを操作すれば、その横をひょこひょこ向日葵がついて来る。
「……これだと向日葵に背、越されたみたい」
「ほんとだ、私の方が随分高い」
自分の頭に手を置いて背伸びする向日葵が、結構面白い。
「今日、どこに行きたい?」
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…