〜4/7〜

初めての高校。

俺はわくわくしながらもそれ以上に焦りを感じていた。

(友達……できるかな…)

俺、優樹は中学生の時はホントに友達が居ずに苦しい苦しい日々だった。

(高校こそは…!)

普段は絶対に出さない、引きつった笑顔を咲かせながら1年4組の教室の扉を開けた。

黒板に貼ってある座席表を見て後ろの方の席に座った。

「隣の席にカワイイ子とかいないかな…楽しみ」

ここで隣にカワイイ子がいて、一目惚れをすれば純愛物語のまっしぐらだった。


隣を見た


そこにはメガネをかけて本を読んでいる



男がいた。



(えええええなんでそこ男なのぉぉぉぉいやさ、この小説のカテゴリさ、【恋愛(学園)】じゃん!完全にいま隣に非リアのカワイイ子が隣でラブラブする前フリだったじゃん!このままだと【恋愛(ホモ)】になるぞおいぃぃぃ)

メガネの男
「あ、よ、よ、よろしくおね、がいします…」

(こいつもまさかの陰キャだったぁぁぁぁぁぁ)

「終わった…この小説終わった…」

メガ男
「しょ、小説?どーかされたんですか…?」

「あ、いや、違うんだ。」

そーして最初の中身がうっすい一日目が終わった。

〜放課後〜

1人で帰る。

(大丈夫だ、まだチャンスはある。目標は明日の委員会決め!これでクラス委員で女の子と一緒に…ぐへへへ)