「……だからさ、おまえも言いたい時は言えよ。俺だっておまえと話したいから電話したり勝手にしてるんだからさ。

言いにくかったら言わなくていい。
でも怒ったり辛かったりなんかあったら頼れよ。俺を。…な?」


その後に明るく、そして少し冗談っぽく


「俺もなんかあったらお前に話いっぱいしちゃおうかなー!!笑

部活で怒られた時とか、あとはらいとがウザ絡みしてきた時とかあとは………」




なんて私に気を使わせないようにいろいろ言ってくれてる。



大輝くんにはなんでもお見通しなのかな?



昨日泣いた時もそう。


なぜか大輝くんの前なら泣いてもいい気がした。


………なんでかは今でもわからないけど。





大輝くんに聞いてもらえばきっと1人で抱え込むよりかはきっと心が晴れるんだろう。




……だけど話せない。


そんな簡単に。



そんなこと思ってるくせに少しだけ、頼りたくなってしまったから困るんだ。




だから、"少しだけ"そう自分に言い聞かせて大輝くんに話しかける。




「ねぇ、じゃあさ、一つだけ聞いてもいい?」


私がそう聞くと


「もちろん。」


そう返してくれた。
だから私は一つの質問を口に出した。






「ねぇ、もし、、もしもだよ?
……もし今、後悔してることがあって目の前に二つの選択肢があるとして、大輝くんはどっちを選ぶ?


一つ目、自分が作り上げた姿で後悔を少しでも消そうとする。

二つ目、後悔なんか忘れてありのままの自分で生きる。



………大輝くんならどっちを選ぶ?」