気づいたら私は大輝くんのことばかり考えていた。
まぁ、すごいモテるかっこいい人にあんなことされちゃしょうがないか…………
なんて1人で完結したところで意識が現実に戻ったけど………
「し、しえる……さん?」
私の意識が現実に戻った時、しえるがすごく心配そうな顔で私のおでこに手を当てていた。
「し、しえる?な、何事??」
そう聞くと、
「熱は無いっぽいんだけどなー」
そう呟かれた。
…………へ?
私、熱ないよ?
「あ、戻った!
さっきからりーこずっと百面相したり顔赤くしたり、なんかやばそうだったから熱あるのかと思って……」
………え、何?私そんなにやばかったの??
ちょっと…大輝くんのこと考えてただけなんだけどな………
私が思ったことをそのまんま口に出すと
「ははぁ〜ん。そういうことか。」
そう言ってしえるがまたニヤニヤしだした。
………もしかして私、余計なこと言っちゃった………??