次の瞬間、ふわっとまた暖かいものに包まれた。



ってまた抱きつかれてるーっ!?





「え、ちょっとなに。
離してよ。二回目なんだけど!」


私は動揺を隠せなままそういながら全力で押し返すけどだいきくんの体はびくともしない。



「ねぇ!はなし……」


はなして。
そう言い終わる前に私は言葉を失ってしまった。




だって、あの人が………



だいきくんが突然、耳元でゾクリとした声で



「だめ。」





そう言ったから。