「あははは!なんか2人ともコントみたい!私は別に気にしないよっ!てか土下座とかウケるー!!」
大笑いする翠につられて、私も笑ってしまった。
「ぷぷ...私も別に気にしないからもういいよ、謝らなくて」
すると安心したのか
「うわっマジ!?ラッキー!ありがとうね晴ちゃんに翠ちゃん!!仲直りの握手しよ!?」
となぜか握手を求められた。
「...調子に乗るなよ」
「うそうそ冗談だって!!いでででで!!」
思い切り手の甲をつねる柚。
そんな様子にまた笑みがこぼれた。
「......晴?なにがおかしい?」
「ありがとうね柚。私たちのために怒ってくれて」
「友達だから当然だ。まあ誰であろうと女子相手に卑劣なことをする輩は許せないが」
眼鏡をクイッと直す柚。
気付くと先ほどの男子は前を歩きながら翠と楽しそうに談笑していた。
「たしかに、私はともかく翠は顔もめちゃくちゃ可愛いしスタイルもいいからなぁ...胸もおっきいし。注目されちゃうのも分かるかも」
「君まで何を言っているんだ」
「あはは。なんてね」
「まったく。それに俺は君のほうが、かわ......」
「え?」
「......っ!!」