「......??」
訳が分からない。
え、一体なにがあったの??
なんで土下座......!?
ピーーー
休憩を終わらせる笛が鳴り、私はとりあえずコートに戻った。
不思議でしょうがなかったため、授業が終わってから翠を連れて柚の元に走り寄った。
「ゆ、柚?あのさ、さっき...」
「晴。翠も一緒か。ちょうどいい」
グイッと背中を押されて出てきたのは、柚に土下座していたバスケ部の男子だった。
「ちゃんと本人に謝るんだ」
「...え?なになに?どうしたの?」
「あの、試合中に胸ばっかり見てて......すみませんでした!!!」
ものすごい勢いで頭を下げられた。
「......は?」
胸?
「なになに?うちらの体見てたってこと??」
翠がケラケラ笑った。
すると柚はムスッとした顔で言った。
「君たちが懸命にプレーしているにも関わらず、こいつは誰が一番大きいだの、揺れるだのと騒いでいた。頭にきたので叱りつけた」
「え...えぇ〜...」
「この後他の女子にも謝らせるつもりだ」
「いや、ほんとにマジごめん!!つい男の性が出ちゃって...」
「言い訳をするな馬鹿者!!!」
「うひゃあ!!」
あらー......そういうことね。
「ほんっとごめん!マジで!!今度から口には出さないから」
「貴様、ふざけているのか?」
「わー!だからごめんって!!そんな冷たい目で見るなよ栗原!!」