「......??どゆこと??」
そりゃそうなるよね。
「私も分かんない。急にそう言われて」
「教わりたいじゃなく、教えたい?」
「うん」
「なにそれウケる!いみふ〜!!」
ケラケラ笑う翠。
「ほんとだよ...意味不明」
「なんで晴なんだろね?勉強なら私に教えて欲しいのに!」
うーん?と頭にハテナマークを浮かべる翠に、私も首をかしげた。
たしかに、なんで私なのかが分からない。
柚とは初対面のはずだし。
なにか接点があったかな......?
そういえば、と翠に、柚に見覚えがある気がする。と話してみた。
「そうなんだ?私は見たことないな〜」
「私も見たことあるっていうか、なんだろう...なんか柚の顔見るとなにかを思い出すような気がするんだよね...」
「なにそれ?」
「......分かんない」
「うーん......」
「俺の顔がどうかしたか?」
「わっ!?」
気付くと柚がすぐ隣に立っていた。