え...
え......??
「じゃ、気をつけて帰れよ。またな」
するとパッと手を離された。
「あ......はい......」
それだけ?
それだけのために腕を掴んだの??
先生がなにを考えているのかさっぱり分からない。
塾を出て少し歩くと、柚が話しかけてきた。
「どうしても気になるんだが......」
「なに?」
「君とあの櫻田先生は、付き合っているのか?」
......はあ!!?
「ないないないない!!!ありえない!!!」
激しく首を横に振った。
「......そこまで全力で否定するとは」
「だってありえないから!!!なんでそんな発想になったの!!?」
すると柚は真剣な顔で私を見つめた。
「逆になんでだと思う?」
「......え?」