「んーとじゃあ初めまして〜。櫻田和泉と申します。これからよろしくね〜。で、週何回来るか決まってる?てか塾って初めて?」


ちょ、ちょちょちょ!!ちょっと待って!


「えっ、あの・・・・・・?陽子先生と面談するんじゃないんですか・・・・・・?」


するとこの男は唇をとがらせ、


「なんだよ〜俺じゃ不満なのかよ〜〜〜」



と文句をブーブー言い始めた。



「そういうわけじゃないですけどっ!」


なんなんだこいつは・・・・・・!!


話してるだけで疲れるというか・・・・・・なんだろうこの感じ。



「まっ、お前がなんと言おうと話は進めるけどな!ところで受講したい科目ってなに?見た感じ理数系苦手なんじゃねーの?」



・・・・・・あ、うざい。うざいだ、この感情。




「うざ・・・・・・・・・・・・・・・・・・先生、一応苦手科目を中心にやりたいと思っているんですけど、その場合って」


「え?いま小さい声でうざって言わなかった?ひどくない??初対面でひどくない??いいかぁ、そういうことは思っていても口に出したらいけないんだぞ!」


「・・・・・・っざ」


「あ!また言った!!おっまえ・・・・・・ひどいなー!!」




なにがおかしいのかケラケラ笑う目の前の男を見て、


ああ・・・・・・来る場所間違えたかな・・・・・・


とうっすら浮かんだ。






こんな人がいるなんて・・・・・・聞いてない!