それをごまかすように俺は笑顔を作りぽんぽんと晴の頭を撫でた。
「そうか。いつでも質問しろよー」
触って驚いた。サラサラの綺麗な髪の毛だ。
シャンプーの香りが微かにした。
もっと触りたい・・・・・・けど変に思われるよなと思い我慢した。
俺の髪の毛は少し天パ気味であんなにサラサラにはならないし、いい匂いもしない。
女子生徒の中で香水の匂いを漂わせるやつはいるが、俺はあまり香水が好きじゃないし、中高生で早すぎだろ・・・と思ってしまう。
・・・・・・だめだだめだ。今は授業に集中しろ。
余計なことは考えるな。
俺は腕時計に目をやった。