少し不安そうな顔で俺を見る女の子。
ああ、そうか。
新しい生徒ならこっちから話しかけないと。
「見ねー顔だなと思ったら、新しいやつ?名前は?」
なるべくフレンドリーに話しかけた。
・・・が。
返事は返ってこず、俺を一瞬睨むとうつむいてしまった。
・・・・・・え?
いきなりシカト??
それはちょっと悲しいんだけど。
「・・・・・・おーい?起きてる?」
ぶんぶんと目の前で手を振ると、俺をじろりと睨みつけ嫌そうに口を開いた。
「・・・・・・城木、です」
なんで俺睨まれてんのー・・・・・・。
なんなんだこの子は。
そんなに俺の顔が気に食わないのか?
自分で言うのもなんだけどそんなに悪くないと思うんだけど・・・・・・。
すると、来るのは今日が初めてで面談をするからここで待ってるように言われた、とスラスラ話し出した。
「ああ、城木晴さん?待ってたよ」
そうだそうだ。
思い出した。
晴れって書いてはるって読むなんてちょっと珍しいなーって思ってたから。