はあ、まったく・・・・・・なんで塾に行ってない日に、あの人のことを思い出さなくちゃいけないんだ・・・・・・。
そんなことを考えているうちに、住宅街に入った。
この住宅街を5分も歩けば我が家に着く。
「・・・・・・ん?」
一瞬、見覚えのある人が横切ったような気がした。
えっ・・・・・・まさか今の・・・・・・・・・・・・。
十字路をそっと左に曲がると、明らかに知っている人の後ろ姿がそこにはあった。
今日は午前中しか授業がなかったため時刻はまだ午後1時。
こんな時間にブラブラ出歩いてるわけがないよな・・・・・・あの人が・・・・・・。
よーく見るが、それはやっぱり櫻田先生だった。
なにしてんだろ・・・・・・私服姿で・・・・・・。
つけるつもりはなかったが、なんとなくそのまましばらくついていってしまった。