「俺と同じ匂いするなーと思って」


先生の家のシャンプーを使ったからだ。



「・・・・・・けど少し晴の体臭もするな」


「へ!?た、体臭って・・・臭いってことですか!?」


「ちげーよ。晴本来の・・・いい香りだ」



そう言って先生はまた、顔を近付けた。





そうすると・・・耳に口がっ・・・・・・!!



先生は匂いを嗅いでるだけのつもりかもしれないけど・・・・耳に当たってるんですよーー!!



・・・って、気付いてないよね・・・。





「・・・よし。じゃあそろそろ寝るか」


「・・・・・・・・・・・・はい?」





予想外だった先生の言葉に、思わず振り向いた。





「仕事あるからな。寝ないとだろ。・・・なんだ?その顔」




「べ、別に!?そ・・・そうですよねー。私も寝ないとー」



「だろ。じゃあおやすみ」



「・・・おやすみなさい」




ずいぶん呆気ない。



・・・あれ?あれれ???


さっきは「今夜は寝かせないぜ」的なこと言ってなかった!?


・・・・・・いや、言ってないわ。