「じゃあ、2人はちょっと狭いと思うけどベッドで寝てね。私は布団で寝るから」


花恋さんが床に布団をしき始めたのを慌てて止めた。


「いやいや、私が床でいいですよ!」

「私はいつも泊まる時はベッド使わせてもらってるからいいのよ〜」

「じゃあ3人でベッドで寝るのは〜?」

翠が目をキラキラ輝かせてそう言うけれど「それはさすがにムリよ...」と花恋さんが言った。


「うぅ、けど」

「第一、そんなことしたら私が和泉に怒られちゃうわ」


ニコッと笑顔でそう言われるともうなにも言えない。


「ありがとうございます...」と厚意に甘えることにした。


ベッドは翠が壁際、私が手前に寝て、布団をかけた。

花恋さんが電気を消した。


「明日は朝ごはん作りましょうね」

「少し量は少なめでいいかもですね」

「あはは、そうね」


「それじゃあおやすみなさい」

「おやすみなさい」