食卓に並ぶのはオムライス、サラダ、茶碗蒸し、ハンバーグ、肉じゃが、卵焼き、ビーフシチュー、唐揚げ、グラタンなどなど......。

どれもBIGサイズかつすごい量だ。

テーブルからはみ出している。


「...作りすぎたわね。圧倒的に」

「ですね...」

「女子3人が作ったわりには肉率がたけぇな」

「翠ちゃんの希望よ」

「えっへへ〜!」

「しかしとても美味しそうだ」

「食っていい??腹減ったーー!」

「どうぞ」


「「「いただきます!!」」」



ちなみに座っているのは円形のちゃぶ台みたいなテーブルで、座り順は私、柚、翠、大河、花恋さん、和泉先生で、男女で交互に並んでいる。

誰がいうでもなく自然とこの並びになった。


「ちなみに!それぞれ誰が作ったものでしょうか〜!!」


花恋さんが男子たちに言った。


「俺は花恋の料理は何度も食べてるから分かるけど...晴と翠のは分かんねぇなぁ」

悩む先生とは裏腹に大河が得意気に言った。

「ハンバーグは翠ちゃんでしょ!肉だから!」

「ピンポンピンポンピンポ〜ン!!」

翠が嬉しそうに答えると、大河はよっしゃあ!とガッツポーズしてから「翠ちゃんの手料理うめぇーー!!」とハンバーグを食べ始めた。


...楽しそうだなぁ。

ほんとに仲良いよね。この2人は。


翠は大河のことをどう思ってるんだろう...。