すると花恋さんは困ったように笑う。
「あはは...そんなに華やかな仕事でもないのよ?けっこう体力もいるし精神的にも疲れるし...」
「ほぇー...そうなんですねぇ」
「服って多いと重いもんね!たしかに運ぶの大変そう...」
「ひとつの雑誌でも、めちゃくちゃたくさんの服が載ってるもんね!コーデ考えるのも頭パンクしそう〜!!」
「ふふふ。まあそんな感じかしらね」
ニコニコと笑う花恋さん。
「この話の続きは帰ってからしましょ。まずは夕飯決めなくちゃ!」
「「はーーい!!」」
そして買い物を済ませ先生の家に帰ると、留守番していた男子3人組はなにやら微妙な雰囲気になっていた。
先生と柚は服が乱れていて、ゼェゼェと息を切らせてお互いを睨みつけている。
大河はなぜか携帯を持って床に倒れていた。
「......え、なに?私たちがいない間になにがあったの?」
私たちが帰ってきたことにハッと気付くと、みんなそそくさとどこかに行こうとした。
1番近くにいた柚の服をガシッと掴んで「どうしたの?」と聞くと
「......絶対に言わん」
と言われ逃げられた。
......一体なにがあったんだろう......。