「...なんでそんなこと言わなきゃいけないんですか」

「俺が聞きたいから」

「変態」

「変態じゃないよ」


いつもならもっと言い返してくるのに軽く流されてしまった。


もうやだぁ...。

なんなのこの人...。


「見せて」


グイッと腕を剥がされてしまった。


「ひゃっ...!!」


「......」



顔が露わになった。


「や...やめ...」


私を見つめる先生。


とにかく恥ずかしくて、からかわれると思って、ぎゅうっと目をつぶった。



......けど何も言わない先生。


え...どうしたんだろ。



そっと目を開けると、先生は見たことのない顔をしていた。




「はぁ...」




本当に愛おしいものを見る目だった。





「......ほんっと可愛い」