「やれやれ。大人とは思えないなまったく。お姉さんを見習え」
柚が眼鏡を直しながら先生に言う。
「なんでお前らは俺に敬語を使わねーんだ...」
「使ってほしくばそれなりの人間になれ」
「このやろう」
「まあまあまあ〜!」
ズビッと花恋さんが割って入った。
「柚くん、せっかくイケメンなんだから眉間にしわ寄せちゃもったいないわよっ!」
「ありがとうございます」
「和泉も、あんたは顔しかとりえがないんだからせめてニコニコしてなさい!」
「なんだと...!」
「うるさい」
「......」
な、なんかすごいな花恋さん...
あの先生が迫力に負けている......。
「ふふふ、それにしてもみんな可愛いわぁ」
うっとりと私たちを見る花恋さん。
「最近は汚れた大人しか見てなかったからほんと癒される...」
......なにがあったんだ......。