「え〜なになに?俺に興味津々じゃーん!!」
「...じゃあいいや」
「あっウソウソ!ちょっ、行かないで〜!!」
ヘラヘラと笑い大河ははずかしそうに言った。
「実はさ...翠ちゃんのことが1年の時から気になってるんだよね」
「えっ...えぇええええ!!!??」
なんと!!
こんな身近に恋バナがっ...!!?
「翠のことが好きなんだ!?」
「うん。そうなんだよねー。可愛いし優しいし明るいし、見た目ギャルっぽいのに周りのことちゃんと見てるし...」
そう聞くと、翠と大河は似てるかもしれない。
...けっこうお似合いかも?
翠の気持ちは分からないけど。
「今日は晴ちゃんを元気づけたいから来てって翠ちゃんに誘われて、来ちゃったんだ。なのにみんなとはぐれちゃうし...」
「それは大河は悪くないよ」
申し訳なさそうに笑う大河。
「今年同じクラスになったから仲良くなりたくて。晴ちゃんにも色々迷惑かけたよね。ごめんね」
ペコッと頭を下げられた。
「大丈夫だよ!謝らないでよ」
そんな...
こんなに優しいのに、大河はなにも悪くない。