「あー、白の方が似合ってるな」


試着室から出てきた私にそう声をかける先生。


「ピンクもいいけどやっぱ白だな。俺の好み的に」

「和泉くんの好みはどうでもいいんだけど」

「意見しろって言ったのはお前だろ......」

「じゃあこれにするね〜」

「聞け、こら」



あー、ほんと心臓に悪い。



先生の言動でドキドキが止まらない。



わざとやってるのかな??


私のことからかってるんだろうか。


先生の考えてることが分からない......。










けれど、本当に心臓が止まるような出来事が起こるのはこの後だった。