「......1人でいる時に声かけられるのは初めてでしたから...ちょっと怖かったけど」

「そっか」


優しく頭を撫でられた。


「1人にしてごめんな」

「...別に、先生は悪くないですよ」

「晴のこと楽しませようと思って来たんだけどな......」


苦笑いをする先生。




「もう帰るか」





「え、やだ」

「え?」



立ち上がりハンバーガーの包みをクシャクシャに丸めて、ゴミ箱に投げ捨てた。




「私のために来たんでしょ?だったらもっと私を楽しませてよ」




ニコリと笑ってそう答えた。




......せっかく来たのに、まだ帰りたくない。


もっと先生といっしょに......



いたい、なんて少し思ってしまった。






「......分かったよ」






先生も笑った。




「よっしゃあ!じゃあ気を取り直してゲーセンでも行くか!!」

「やったーーー!」

「なんでも好きなもんとってやる!!」

「やったやったーーー!!」





先生に困った顔は似合わない。


もちろん、私にもね!!