6時12分。
学校に到着。
教室には、クラスメイトが数名いて参考書と睨めっこしていた。
僕もそこに参戦しなければ、と急いで席に座り勉強開始。
あぁ、ちなみに。
自慢ではないが、僕は校内一の特進クラスでトップの成績を誇っている。
「やあ、エリート諸君!」
時間は過ぎ、もう8時だ。
担任の岡村が入って来てはいつも、こういうんだ。
「「おはようございます、エリートを育てる岡村先生。」」
生徒が声を揃えていう。
もちろん、心の底から思ってなぞいない。
「やあやあやあやあ!さー、君たち、いきなりだが数学を始めるぞ。っと、お?してるじゃないか、さすがだな谷底。」
ノートを除きこまれた谷底は満面な笑で、
「ええ、もちろんですよ。」
と淡々と答えた。
「まぁ、みんなもしているか。
それじゃあ、復習がわりに授業するか。」
そして授業が始まる。
毎日これじゃあ退屈でしかない。