「いいかい、簡潔にいうよ。
つまりは、こうだ。君らの母親は、いい加減な教育をしている。だから僕は君らを救うのだ。」


「それはできない。
君に親権がなかったのならば、裁判を起こさないと君に親権が与えられない。
尚かつ、難しいんだ。」



初めて言葉を発した男子。


「あぁ、君は白檀高に通ってるんだよね、
偉くなったもんだよ。」

白檀高!??賢すぎる!!!!
あんなの、異次元の生徒の集まりだって特集やテレビで…
同じ県にあるものの実際こんな近くでは見てなかった、


「だがしかし、それは間違いだよ、」


おじさんはニコッと微笑んだ。


「…なら、君は親権を持っている。
そして母は、親権ではなく監護権をもっている、と?」


かんごけん、とは何なんだろ??

決して年はそう離れてないはずなのに学力の差を感じた。
でもそれどころじゃない。

お母さんは親権を持っていない?
まさか、、



「そんなはずないわよ!」

「なにいってんの?」

「冗談もそこまでにしなさいよ」


母親が口々に言った、

おじさんはため息をついて3枚の紙を見せた。


そこには、きっとその証拠が書いてあるのだろう
母はまるで獲物をとる野生の目つきとなって見ていた。



「そ、そんな…」



母は黙り込んだ。