「やあ、よく来てくれた。」


50代くらいの少し太めのおじさんがニコリと笑った。


誰…?


「…最悪ね、」


母は、ぼそり、と呟く。


え?



「君が、南…そうか。」


私の名前を知っているおじさん。
何?なんなの?



「立ち話もなんだし、さあ、中へ。」


おじさんは、さあ!と玄関を開けた。