カラオケの店前で、膝からしゃがみこんだ。
「はぁ…なんやったん、あいつら!!」
遙は恐怖よりも怒りがでかかったのだろう。
「まじで危ないヤツらやん…くそ、テンションだだ下がり。」
「萎えたわ。」
「それな、タクシーで帰ろ。もう。」
ヴーヴー。
スマホが唸る。
案の定、あいつらからだ。
〝なにしてんのー?〟
〝戻っといで〜wなんもしんて。〟
〝ちょっw笑った、冗談やんw〟
〝なー、お願い。帰ってきて。謝るから〟
「ちっ」
うぜぇんだよきもいし。
退会をクリックしてから、それでスマホは唸るのをやめた。