古い階段を登り2階のフロアーに上がると、受付窓口と書かれた会議用の長机があった。

「いらっしゃいませ!」

 受付担当らしきふたりの劇団員が声を掛けてきた。
 ショートカットのよく似合う活発的な印象の女の子だった。
 歳は、ちょうど拓海や飯島と同じぐらい。
 女子高生だろう。

 気の強そうなアーモンド形の瞳が印象的なかわいいコだった。

 怪しい宗教団体の集会ではないようだ。

 拓海と飯島は、少しホッとした。