ついに文化祭当日を迎え、それぞれの役割やビラ配りで生徒は大忙し。 ビラ配りの手伝いを半分終えた後、教室に戻ると窓に張り付くように集まって、何やら騒いでるクラスメイトたち。 ちょっと…、呑気に休んでる場合じゃないんだけど…。 まだまだ、やるべき事は、山ほど残ってるというのに。 「なに見てるの?」 「あっ!美咲ちゃん!!」 恋音の隣に並んで、窓から文化祭の様子を眺める。 ただただ人混みで溢れる景色に、何か面白いような珍しいものでもあるのかしら。