_時が経ち、楽しい日々を過ごして早三年…
この日は丁度日が暖かく、近くの小川まで家族三人で散歩する事にした。




「ぱぱー、ままー、おしゃかなしゃんいっぱいいたよー。」


「ほんとだー、いっぱい居るねー。」



陽はすっかり大きくなり、たどたどしくはあるが会話をする様になったし、何事も無く元気に過ごしている。




「ねぇ。」



と馨が航聖に尋ねる。



「いつから好きだった?
私の事。」


「……何だよ、急に。」


馨の言動の可笑しさに航聖は思わず笑う。


「そう言えば聞いた事無かったなーと思って。」


「別にどうだって良いだろ、そんな事。」


「まぁ、そうなんだけどさ…」


苦笑いしながら馨は陽の相手をする。


「第一印象は小柄でちょこまかしてて可愛いなーて感じで…」


「それ褒めてんの?」


「でも、何だろうな、一緒に話している内に気が合うなと思って…それからは結構早かったな。」

「あーあ…結局人って第一印象見た目だよねー。」



まだ分からない様だから言っとくけど、と航聖は続ける。