「無理にそうしているなら止めて下さいね、先輩が辛いと私も辛いから…」

「凪ちゃん…」


周囲の客より背が高く綺麗な顔立ちをした凪は静かになっても一際目立つ。


「なぁんてね♪
お仕事頑張ってきますねぇ、マイハニー!(ハート)」


いつものお調子者に戻りヒールの音をさせながら凪は去って行った。


「…誰が彼女だっ。」



女店主は一人フッと笑うと普段通り他の客の対応に向かった。