「…まさか御前があの噂のニューハーフだったとはなぁ…見た目も声も振る舞いも女その物だったからちっとも分かんなかったぞ。」
『男』の『お』の字も無かったしな、と言いながら瑠華は先程見事に折った木材を近くの茂みに放り投げた。
三人グループの女子生徒が去っても尚『オカマ』の学生は黙ったままだ。
「もう心配しなくて大丈夫だよ。
瑠華に逆らえる奴なんてそうそう居ないと思うから。
それにしてもさっきの連中、みっともないて言うか…同じ『女』として恥ずかしくないのかな…。」
『女』という言葉に反応し『オカマ』の肩がピクリと動く。
「……いえ、恥ずかしいのは『男』である私の方です、もう少し男らしくしていれば舐められる事も無かったと思うし、ましてや『女』でも無い…只の半端者です、先輩達にも迷惑掛けてしまって、本当に…情けないです…」
哀しげにヘラヘラ笑いながら話し、今にも泣きそうになっている姿を馨は見逃さなかった。
「だったらなんでそんな格好しているの?」
「……え?」
『男』の『お』の字も無かったしな、と言いながら瑠華は先程見事に折った木材を近くの茂みに放り投げた。
三人グループの女子生徒が去っても尚『オカマ』の学生は黙ったままだ。
「もう心配しなくて大丈夫だよ。
瑠華に逆らえる奴なんてそうそう居ないと思うから。
それにしてもさっきの連中、みっともないて言うか…同じ『女』として恥ずかしくないのかな…。」
『女』という言葉に反応し『オカマ』の肩がピクリと動く。
「……いえ、恥ずかしいのは『男』である私の方です、もう少し男らしくしていれば舐められる事も無かったと思うし、ましてや『女』でも無い…只の半端者です、先輩達にも迷惑掛けてしまって、本当に…情けないです…」
哀しげにヘラヘラ笑いながら話し、今にも泣きそうになっている姿を馨は見逃さなかった。
「だったらなんでそんな格好しているの?」
「……え?」