「今の写真、ﾊﾞﾗされたりﾁｸられたりされたくなければその子いじめるの止めてね？」


携帯片手にﾆｺﾘと忠告しながら馨は言う。


「それでもあーだこーだ言うってんなら…」


背後からやや大きめの木材を持ち上げて瑠華は怖い顔で近付く。


「ちょ、あれって⁉」

「『四季丘高の女豹』じゃない！
無理よ、あんなの!!」

「すいません！瑠華さん!!
なんでもしますから!!!それだけは…！」



女達の言葉には目も暮れず瑠華は思い切り木材を振り上げる。





「「「ｷｬーーーーーーーーーー!!!!」」」





ﾊﾞｷｯｯ!!






身を固めた三人組だったが瑠華はその木材を拳で呆気無く割ってしまい、睨み返して会話を続けた。



「…こうなるからな！分かったらとっとと消えろ!!」


「「「はいっっ!!!!!」」」


ほとんど瑠華の威厳によって女子生徒達は泣き叫びながら逃げるようにしてその場を去って行った。