_十年前 春。
あんなに白かったキャンバスの様な外の景色は様々な色を付けて暖と共に戻ってきた。
「瑠華ー!
今超良い感じに桜舞ってるよ!
ほら!ブログに載せるから私の携帯で写メって‼」
「毎年毎年、桜桜って…小学生ですかぁ?
止めろよ高校生にもなって、恥ずかし過ぎてやってらんないわ…。」
今時の着方をしている制服姿の男勝りな女はそんな友人を呆れた様子で見ていた。
そんな様子には目もくれず、その友人は幼い子供の様にはしゃいでいる。
端から見るとまるで親子の様だ。
「はい、カメラマン。
宜しくね☆」
「誰がカメラマンだ。
そんなお子ちゃまみたいな事するからロクに男も寄って来ねぇんだよ、ほい、良いのかこれで。」
そう言いつつもまだあどけなさが残る瑠華はちゃっかしシャッターを切り持ち主に携帯を手渡す。
「OK、サンキュー!
不良娘にだけは言われたくないけどね、お子ちゃまも何もそれ以前にまだ子供だし。」
渡された携帯を見て満足気にディスプレイを眺めながらその女はドヤ顔で言った。
あんなに白かったキャンバスの様な外の景色は様々な色を付けて暖と共に戻ってきた。
「瑠華ー!
今超良い感じに桜舞ってるよ!
ほら!ブログに載せるから私の携帯で写メって‼」
「毎年毎年、桜桜って…小学生ですかぁ?
止めろよ高校生にもなって、恥ずかし過ぎてやってらんないわ…。」
今時の着方をしている制服姿の男勝りな女はそんな友人を呆れた様子で見ていた。
そんな様子には目もくれず、その友人は幼い子供の様にはしゃいでいる。
端から見るとまるで親子の様だ。
「はい、カメラマン。
宜しくね☆」
「誰がカメラマンだ。
そんなお子ちゃまみたいな事するからロクに男も寄って来ねぇんだよ、ほい、良いのかこれで。」
そう言いつつもまだあどけなさが残る瑠華はちゃっかしシャッターを切り持ち主に携帯を手渡す。
「OK、サンキュー!
不良娘にだけは言われたくないけどね、お子ちゃまも何もそれ以前にまだ子供だし。」
渡された携帯を見て満足気にディスプレイを眺めながらその女はドヤ顔で言った。