「食べたか?」

「うん、食べたよ。聞こうか」

私はおばあちゃんを呼ぶ。おばあちゃんはすぐにこちらに来てくれた。

「なんだい?なにか注文するかね?」

「いや、違うんです。あの……、夕日の綺麗なところがどこかって、分かりますか?」

「夕日の……」

おばあちゃんは考え込む。私はドキドキしながら待つ。知っていてほしい……!

「ああっ、あそこかね。星ヶ海(ほしがうみ)」

“ホシガウミ”……?どんな漢字なんだろう……。じゃなくて、今はどうやって行くのかを聞かなくちゃ。