「そうかい。ここに座っておくれ」

案内されたところは、6人ほど座れる感じのお座敷。

「決まったら呼んでおくれ」

そう言うと、奥の方へ行ってしまった。

「ゆずき、お前さ、また天ぷらうどんとか言うなよ?」

歪んだ顔で聞いてくる誓。私はそんな誓に満面の笑みで対応する。

「もちろん、天ぷらうどんに決まってるでしょ」

私は、天ぷらうどんが大好物。これまで、誓と何度かご飯を食べたことがあるが、天ぷらうどんがあれば、当たり前のように天ぷらうどんを頼んでいた。