「行くの!?」

「だってさ、ここから先で食べるとこあるか分かんねぇし。今、お腹すいてるだろ?丁度良くね?」

確かに、お腹はすいているし、ここで食べてるほうがいいのかもしれない。……もしかしたら、知っているかもしれない。夕日の綺麗なところを。

「そうだね、いいかも。行こっか」

「よし、決まりな」

ドアにつけられた、鈴のようなものがちゃらんとなった。開けると、いらっしゃいと、私たちを歓迎する声が聞こえてくる。

「お2人かい?」

「そうです」