「んー、わかんねえ」

「はあ?もう……。調べてみるかー」

ポケットからスマートフォンを取り出す。すると、誰かの手にとめられた。いや、誓しない。

「なに、調べちゃダメなの?それとも分かったの?」

「いや、分かってねぇけどさ。調べたら面白くねぇじゃん。今日はそういうのダメな。あ、でも、人に聞くのはよし」

「はぁ……?」

まぁ、いいや。1週間の間は、彼の言う通りに動こう。彼のさいごの時間だから。私があれこれ言うときじゃない。

「……あ、ねぇ、北って入ってなかった?」