「お、ならさ、遠いところ行こうぜ?北に行きたい」

「今から?もうお昼ご飯の時間だよ?」

あっという間に時はすぎ、もう12時前だ。

「向こうで食べたらいいじゃん?」

「うーん、分かった。でも、1回家に帰っていい?食材、渡さなくちゃ。あと、出掛けるって伝えたいし」

「おう。あ、でも、俺と行くって言うなよ?面倒くさくなるから」

あ、と私は立ち止まる。思いっきり誓と行くって言おうとしてた。

「わかった!じゃあ、またあとで!」