「懐かしいなぁ……、最近は全然来てなかったね」

黒と白に統一されたシンプルな部屋。必要最低限の物しか置いていなく、男子だなぁと感じる。

ふと、私は思った。今まで普通に話していたけど、なんで誓いるの?

「あれ?まって、なんで誓いるの?私に触れた……ってことは、幽霊じゃないんだよね。どういうことなの?」

「あはは、落ち着けって。話すから」

楽しそうに肩を揺らしながら、笑う誓。笑ってくれているのは嬉しいけど、なんか違う。悪戯っ子の笑い。そのほうが正しい気がする。

「俺は、死んだよ。間違いなく。……未練がある人は、こっちに戻ってこれるんだよ。だから、俺はここにいることができる」