「はい、俺の話はもう終わり。掃除しよ。分担しようか。じゃあ、ゴミ捨て誰が行く?」


「わたし行きたい!」

とりあえずこの居場所からいなくなりたい。

「俺も行くから、4人でしててくれる?」

「分かったー」

……俺も行くから?

藤くんが来ちゃ意味ない!

「わたし1人で行けるよ」

「いいから、行くよ」

わたしにしか聞こえない小さな声で藤くんは言った。

背中を押して教室から出るように誘導する。


焼却炉に行くのかと思えば、藤くんがわたしを連れて入ったのは、人のいない教室。