「命…?」


「そう、君の命」


藍原はそう言って笑った。

なぜ、そんな風に笑えるのだろう。

そんなに…ゾッとするような顔で。


「やってみればいい。私は簡単には死なない。前世幸せになれなかった分、今世で幸せになるって決めたから」


そう言って、藍原をしっかり見た。

私は、もうこの男に負けない。


「へぇ…なんとしても、俺を拒むんだね」


藍原はそう言って、私に手を向けた。

そして。


「死んで後悔しな」


その言葉とともに、彼の手から黒い炎が飛び出した。


「なっ……嫌ぁ!!」